那珂湊地区は,江戸時代海運業で全盛を誇り,西の大阪・東の湊と言われた地域である。その時代の日本地図には,
「大阪」と「湊」が大きく載っている。水戸藩の郷校「文武館」跡地に建つ那珂湊第一小学校の周辺には,水戸藩第2代藩主徳川光圀(水戸黄門)により現在の湊公園に建てられた水戸藩の別邸「い賓閣」,そして,現存していれば,世界遺産に指定された「韮山反射炉」(静岡県)にも匹敵したであろう「那珂湊反射炉」など,貴重な歴史遺産等が見られる。 地域・保護者の方々の地域や児童への思いは熱く,学校へも多くの協力をいただいている。PTAや子ども会が連携し活動する,地区ボランテイア見回りの実施,登校時の地域の方の立哨活動など,地域ぐるみで子どもたちを健全に育てていこうとする姿勢がある。児童は,明るく素直で元気いっぱい,子どもらしい伸びやかさをもち,異年齢間でも仲よく遊び,人の気持ちが分かる思いやり心をもっている。 学校は,この地域の歴史を誇り,自信と思いやりに満ちたたくましく世界に羽ばたく児童の育成を目指し,保護者・地域の方々,関係機関,そして学校が一体となり,「チーム一小 みんなでつくる明るく楽しい湊一小」の合い言葉のもと邁進している。 「笑顔・チャレンジ・友情」をスローガンに,「那珂湊の歴史を聞く会」や「郷土芸能部の活動」等,これからも,知徳体の育成と共に,故郷を愛する心の育成を大切にし,地域と一体となった学校づくりを進めていきたい。
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